ブラジル “アマゾンの奥地で見たもの”

ブラジルのリオデジャネイロで地球サミットが開催された1992年、「アマゾンにおける水俣病の不安」という深刻な環境問題を追って、熱帯雨林の奥深くへ足を運びました。

道もない密林をボートで移動し、たどり着いた場所は銃を身に付けた男たちが目を光らせる西部劇のような無法地帯。体験したことがない熱帯雨林の気候は脳みそが溶けるかと思うほど蒸し暑く眠れず、朝まで水シャワーを浴び続けて何とか正気を保っていました。

当時、アマゾンで採れる砂金の精製には水銀が使用されていました。その現状を捉えた映像は日本のプライムタイムのニュース番組でシリーズとして放送され、地球の裏側で密かに進行する環境問題の深刻さを伝えることができました。


amazon_1東京、NYとの交信も途絶えたほどの
アマゾン奥地にて

amazon_2ボリビア国境付近の違法金鉱は無法地帯


野生のサルに抱きつかれる!

amazon_3うだるような暑さの中、木陰で休んでいると、背後から何かに抱きつかれたような暖かい感覚が。振り向くと私の背中には体長30センチぐらいの野生のサル!深刻な環境問題を目の当たりにする一方、まだまだ残るアマゾンの自然を感じ、心を癒された一瞬でした。